ドライアイ
涙液は、角膜表面に約7.5μmの厚みで角膜表面に接して存在している。
表層は油層、中間が水層、角膜に接する部分に粘液層と、3つの層からなる。
このどの層が減少しても、涙液のバランスは崩れ、ドライアイの症状となる。
初期症状としては、眼の疲れや見えにくさなどで、進行すると眼の痛みなどになる場合があり、角膜表面には傷が生じることがある。
当院では、涙液のうちでも油層を定量的に測定できるLipiviewという機器を導入し、様々な訴えを呈するドライアイに対してより科学的なアプローチを行い、より正確な診断とより効果の得られる治療を選択しています。
油層の少ない患者さんで、かつ油を排出するマイボーム腺の機能が残っている患者さんには、Lipiflowをという油層を増やす機器を用いて、さらに積極的な治療を行っています。現在本邦でこの医療機器を導入している施設はほとんどありません。